人気ブログランキング | 話題のタグを見る

2/8:天気予報当たる。大雪。
関東地方には珍しいさらさらの粉雪。
マンションの火災報知機点検があり、午後からの出席にしていたミュージアムサミット@湘南国際村。
数か月ぶりの長靴で雪景色の中最寄駅へ。
着いたら横須賀線が遅れに遅れて次の電車が来るまで40分以上待ち。
逗子からのバスは本数が少ないから、30分くらいそこから待つだろう、という予測が働いた結果
とてもとても行く気が萎えてしまい、帰宅することにした。
そう言えば切れていたなと米粉と、商店街で数少ない開店中の酒屋で獺祭の酒粕を入手。

twitterを見ていたら『お汁粉』『ぜんざい』の文字が躍っていたので、家にあった小豆を思わず煮た。
煮ている時間が楽しい。
あとで母に訊いたら「あったっけ?」と案の定忘れていたのでALL OKである。
履歴書を書くこともせず本を読み、写真を撮り、もちろん雪かきしたり自転車を避難させたりもしたのだけど
地に足のついた生活を珍しく送ったよう。


ちなみにこの日は横須賀線が割と早い時間に上下とも運行を止め、バスも安全のため運行中止が相次いだ。
鎌倉で仕事だった母からは、1本目「タクシー待ちで何時に帰れるかわからない」、2本目「帰れなくなった、ご心配なく」という電話連絡があった。
駅前の生涯学習センターが避難場所として開放されたとのこと。
「ぽっちゃりで足の細い同僚がいたから付き合って待っていたけど、大船まで歩いてしまえば良かった」
やめてください。


2/9 ミュージアムサミット2日目に参加
の予定だったけれど、ちょっと寝坊して午後からにするか、と洗濯を始めたところに事務局からTEL。
会場周辺(小高い山の上にある)が積雪30~40cmでバス・タクシーとも利用できない。
登壇者を中心に宿泊している人がいるから開催はするけれど、報告書をお待ち下さい、という連絡。
そしてラジオからは横須賀線運転見合わせのニュース。
ことごとく行くな!と言われている感じ。

ご飯食べて洗濯して、さあどう過ごすか?に考えを巡らせた時に一番に浮かんだのは横浜市民ギャラリーあざみ野の写真展。
市営地下鉄は問題なく走っていることを調べ、初めて行ってみた。
※感想は別の投稿

横浜市のカメラコレクションはすごい、と聞いていた。
カメラ(写真技術)と戦争との関わりが生生しくて、兵士の証明写真や家族に自分の姿を届けるために誰でも扱える写真技術、偵察用のカメラ

もう一つの3人の写真家による展覧会はアーティストトークとぶつかりじっくり見られた。
技術的な面に関してはまだまだわからないことが多いけれど、見事に三者三様のトークでにんまりである。
当たり前だけれど、作品を作る時に思うこと、手法、今回の展示で意図したこと、話し方、服装まで
見ているだけでも楽しい。
一人の作家さんにやられ、赤いワンピースと赤い靴を買おうと決めた。

最寄図書館で『柴田元幸編 短篇集』(クラフト・エヴィング商會 装丁)を借りる。
世田谷文学館のクラフト・エヴィング商會の個展へ行きたい欲求高まる。



2/10 AM予約していたオイルマッサージ
右ふくらはぎのコリと、左肩甲骨周りの固さを特に指摘される。
それはそうと、終わったらだるさが全身からにじみ出てまとわりつく感覚。
横美の観山展に、なんて気分は吹き飛んでさっさと帰宅。
夜にTARLの「アートプロジェクトの『言葉』を編む」に参加予定だったけれど、文献を読んでディスカッションなんてできる状態にはならず、欠席の連絡を入れた。
帰宅途中で予約していた『醤油と薔薇の日々』を図書館で借りてくる。
早々に母親に取られる。



この三日間、高学歴の方々の集まりに近づこうとすると、そっちじゃないと止められる現象の連続。
表面上はそんなつもりはなくても、そこにプライド持っちゃってるんだなあ。
やめようと決めたはずなのに。
辛いだけなのに。
# by cesky_krtek | 2014-02-10 22:44 | 日常・だけど色々

AIT+ARCUSミングリアス!

墓参からの忘年会でたらふく飲み食いした後(蕎麦焼酎の蕎麦湯割を今年も飲んだ!)、
手帳購入、代官山蔦谷で一人楽しい時間を過ごし、AITへ。

ARCUSでスタッフしていたのに初めてです、アーツイニシアティヴトーキョー。
意外にこぢんまりとして、アットホーム。

AITの受講生やARCUS繋がりの人々が大半。
今年のARCUSゲストキュレーターのキースとも再会。

ARCUSの今年のレジデントたち3人(みんな)アーティストが前半に、後半はAITのレジデント2人(アーティスト&キュレーター)がトーク。

自分がやっていることと、日本滞在中に体験・吸収したこと。
私としてはナンドゥ(from India)が伝統的ベジタリアンの生活だったところから、魚と肉に挑戦したという大きな変化の話が面白かった。
初めて口で感じる味と触感(物理的)、食べた後の背徳感(精神面、なかなか眠れなかったらしい)、肉を食べる奥さまとの関係の変化(以前は同じお皿を使うのも嫌で、彼女が使ったお皿をゴッシゴッシ洗ってから自分の食べるものをよそったらしい、そら奥さま機嫌悪くなるわ)。

食べるものを変えるって身体も精神も大きな影響があって、その人だけじゃなく周りの人も変える。
それを敏感に感じ取って観察しているナンドゥ。
You're what you eat.


そんな場所に、現在は経済学をやっているけど仕事しながらAITに通っていずれは美術業界で仕事したいという学生が、AITがどんなところか知りたいという好奇心のままに来ていた。
「アーティスト・イン・レジデンス」も聞いたことがない、というので説明を試みる。
話しながら思ったのは、「とにかく色んなところ見てみて!」。

他の場所(国)に住んでいるアーティストに来てもらい、その地域に滞在してもらって
リサーチして、作品作って、ということをしてもらうところ、
なんていっても、あんまりイメージ湧かないし、個々のレジデンスで期間も発表の仕方も全然違うから。
そういう私もまだまだ見きれていないけれど。

この先レジデンスにどこまで関わるの?かどうかを別にしてももっと知りたい。

ちなみに私の時代のディレクターだった小田井真美さんは自分を「レジデンスオタク」と呼ぶ。
メジャーになるにはオタクがもっと増えなきゃダメよね♪
ということで、求ム、レジデンスオタク。


それにしても恵比寿から代官山ってほんと近い。
AITもヨガジャヤも気軽に行ける気がしてきた!

濃密な一日でございました。
# by cesky_krtek | 2013-12-08 23:51 | 友達

丸六年経っても

母と、父親の元同僚お二人とその奥さま(お一人だけ)で、父のお墓参りをしてきた。

七回忌にあたるけれど、そもそも亡くなった時にきちんと供養したわけでもないので七回忌といえるのかどうか。


最寄駅にはいいお花屋さんが無いので、前日に地元で用意。

風が穏やかで、太陽も暖かくて、去年に比べれば同じ晴れでもなんて恵まれた天気なんだろう。

新たに報告することは少なかった。

次に進むために、お墓に父の名前を刻まなければダメだと再確認した。

父の死を認めていないことになってしまう。

1週間ほど前、寝入り端にふと隣で寝ている感じがして、まもなくいるはずがないと思い直してぼろぼろ泣いてから眠りについたけれど、あれは居たんだ。

今生では生物学的に死を迎え、物理的に居なくなったわけだけれど、無に帰したのではない。

それを受け入れられていないからいまだに泣くことがあるんだ。

父は父で役目があって、役目が終わって亡くなったのだろう。

亡くなり方も、役目だったかもしれない。

私が表現をする人間でなかったとしても必要な出来事だった、のだと今では知ってる。






でも

それでも

家族が自死なんて二度とゴメンだ。

誰かに「殺してくれ」と言われるのも。
# by cesky_krtek | 2013-12-07 22:58 | 家族

さすが前期最終日。
混んでますね。
3,4歳の女の子を肩車していたお父さんが注意されてましたね。
今いる館じゃ、肩車したら絶対に子どもが頭ぶつけますから、まず見られない光景です。

短時間勝負、と決めていたので、佐々木蔵之介さんの音声ガイドはパス。

入るとすぐに、洛中洛外図 舟木本(東京国立博物館蔵)の見どころを拡大紹介するパネルがどどんと4枚。
見上げるようにして、みなさん見ておられましたよ。
舟木本は後期も見られるので、前期でお別れの作品を中心に回りました。

通称上杉本は、狩野永徳筆。
国宝だから、ではなく、圧倒される技術、繊細な書きこみ。
他と比べて人物の描き方が緻密にされているし、木々も繊細。
前にいたおばさまから「これ何て書いてあるかしら?何の建物かわからなくて」と話しかけられて、そこからこの作品の来歴も教えていただきました(事前に調べない勢い派、それでも美術館勤務か)。
足利義輝の命で永徳が描いたものだったのが、なんらかの理由で信長が手に入れ上杉謙信に献上されたと。
「これは武家屋敷じゃないでしょうか、どう見ても寺社ではないし」
と、おしゃべりは続き、見知らぬ方とでも楽しめるものですなーと。


一方で「全然動かないわねえ」と、愚痴こぼしをあちこちでしているおばさまもいたりでちょっとダウナー。
よくありますけれどね。


今回はさらっと流してしまったけど、六曲一双がどどんと並ぶ部屋を抜けるとMETから里帰りしたものも含めて襖が次々やってきます。
身体の豪胆な線と、顔周りの柔らかい色のアンバランスさが面白かったんだけど、この頃の人物の描き方としては普通なのかな。
(美術館の学芸方にいても、日本美術史やってなきゃこの程度の知識です。)

そして、高さを活かして再現展示。
障壁画が位置関係そのままに置かれている。
まじか。
囲まれているぞ。
天井高のある館て、やっぱりいいよね!!

ちょっと興奮して出てきたのでした。

そうそう、上杉本は最前列で見ようと思っていたら列が随分長くて、ひとまず後回しっと一周して戻ったら
列が10m以上短くなっていて、ラッキー。
むしろ、流れ見越して最後に回した私GJ。
3連休最終日に取れた休みのスタートはなかなか良好でした。
# by cesky_krtek | 2013-11-05 07:30 | 美術館・博物館

上野公園を駆け抜け、西洋美術館まで。

日帰りでパリからロンシャンの教会を観にもう何年前になるでせうしょうか。
駅に着いてバスがあると思ったらなくて、途方に暮れていたらおっちゃんが車に乗せてくれて。
タクシーかと思ったら、お金取らないって、え?
しかも私が教会を観るの待っててくれて、さらに駅まで送り届けてくれたよ。
なんという。
フランス人、親切、意外(失礼)。

閑話休題

常設展示室で開催されていた【ル・コルビュジエと20世紀美術】展
入ると彫刻作品がお出迎え。
壁面には映像作品。
ふと実験工房が頭をよぎった。


2階に上がって目に着いたのは今お仕事してるところのレジェと、東近美さんのレジェが並んで天井がゆったりした場所に展示されているのを観て、ほぅ・・・と。
やはり今の場所は天井が低くてちょっと窮屈になる。
ゆったりとしたところに置いてあげたい。というのはエゴか。
コルの作品と比較するとレジェは色彩が「俺はここだ」と主張してる。

ル・コルビュジエになる前の油彩やスケッチも含めて、時系列に並んでいて
ジャンヌレのサインは初めて見た、あるいは意識した。
初期の静物画に登場するパンのシルエット、ぽこっとした感じ、のちにインドのチャンディガールに立てるオブジェに活かされてます。

この人、いろいろ溢れかえっていたんだろうな。
モダンもプリミティブも置いて、楽しくて、中からわきあがってきて。


特別展のミケランジェロの図録が2200円で、コルの図録が2500円で、ちょっと悩んで今日は保留にしちゃいました。
荷物増やしたくなかったというのもあるけれど・・・・・
私用に手元に置いておくか、悩ましいところです。
それはともかくロンシャンはもう一度行きたい。
あと、亡くなった時に住んでた地中海の小さな家。
# by cesky_krtek | 2013-11-05 00:25 | 美術館・博物館